欧米に急増中のベジタリアンの実態

欧米といえば肉食文化の国というイメージもありますが、実は女性などを中心にベジタリアンも多く存在しています。
ハリウッドやイギリスのセレブに関するニュースを見ていると、よく女優はモデルで自分をベジタリアンであると公言している人もいます。
モデルや女優のベジタリアンというと、やはり美容目的かと思ってしまいますが、実際にはそれだけの理由ではありません。
欧米では日本よりもかなり動物愛護の精神が強く、自然保護という倫理的な理由から肉食をしないことを決めているという場合が多いのです。

ちなみに日本語では「菜食主義」と呼ばれる肉類を食べないという食生活については英語では二種類の分類があり、完全に野菜や植物しか食べないという「ヴィーガン」と、肉や魚など動物は食べないものの卵や乳製品などの動物性脂肪やタンパク質は食べるという「ベジタリアン」とに分かれます。
こうした分類方法が生まれるのも、美容や健康面よりも宗教的な側面の強さがあるためでしょう。
ベジタリアン・ヴィーガンという主張は口にするものだけにとどまりません。
ベジタリアンとして宣言する人は動物を傷つけ体の一部を使って作る装飾品(毛皮、象牙、べっ甲など)にも反対していますし、ヴィーガンになるとさらに厳しくレザー系、ウール系、スゥエード系などの服飾品にも反対をするようになっています。
ベジタリアン、ヴィーガンというのは食べ物の趣味ではなく、ライフスタイルや個人の主張までもを含む広い意味での宣言であるということです。

欧米では女優やモデルとして活躍するセレブたちは単に人気商売ではなく、社会的発言力のあるオピニオンとしても扱われるので、社会に対してのメッセージとしてベジタリアンやヴィーガンを宣言しているわけです。
日本における菜食主義宣言とはかなり重さが違いますね。
欧米ではこうした主張をする人のために、肉類など特定の食材は使わないときちんと宣言をしたレストランも多く営業をしています。
高級レストランとして名前の知れているお店では、必ずといってよいほどベジタリアンやヴィーガン向けのメニューも用意しています。
ですので、日本国内にいて健康に留意するために菜食習慣をとっていた人が、旅行や留学で欧米に行った時に「ベジタリアン」を宣言してしまうと、時には認識のズレを起こしてしまうかもしれませんね。
ファストフードなどのジャンクフードを生んだ国で、同時に極端なまでのオーガニックフード愛好者が生まれているというのはなんだか不思議です。