ベッドの中でとる食事

日本においては、ベッドや布団の中でものを食べるというのはマナー違反としてかな厳しく禁止をされています。

かつて布団が寝具の主流であったときには、起きたらすぐにしまうのが常識で昼近くまで布団が出しっぱなしになっているというのは、だらしのないこととさえ思われていたので、あまり寝具のことを中でくつろぐ場所としては認識をしてこなかったのだろうなということがわかります。

ですが、欧米においてはベッドの中でもわりと平気で食事をとっているシーンを見かけます。

映画やドラマの中では、休日の朝には夫婦のどちらかが早く起きてキッチンから簡単な食事を運んできたり、メイドさんがいるお金持ちの家などでは、毎朝主人の起床の時間に合わせて野菜スティック・ジュースやトーストなどを運んできたりしています。

特にこのベッドの中の食事というのは裕福な人だけに許されるものではなく、年収に関わらず多くの人がしていることのようです。

言い換えれば、欧米の人にとってはベッドの中で食事をとるということはマナー違反ではなく、日常的にあくつろぎの一つとしてとらえられているということになります。

 

ただしいくらベッドの中の食事が当然のことのようにされているといっても、シーツの上で直接ものを食べてはパンくずや飲み物などがはねて汚れてしまいます。

そんなときのために欧米風住宅においてはベッドの近くに食事用のテーブルが用意されていたりします。

ベッドについている食事テーブルは、左右両端に足がついており、ちょうどベッドの上で体を起こしたときにすっと上半身の真下に入り込んでくるタイプのつくりをしているのです。

日本では病院や介護の現場などで同じようなタイプのテーブルを見ることができます。

このようなタイプの他にもベッドの左右どちらかにサイドテーブルが置かれており、そこからお皿をとって食べるようなこともあります。

考えてみると欧米においては日本の和食に匹敵するほど細かい決まりのあるテーブルマナーというものがあるのに、ベッドの中で食事をするのはOKというのは少しおかしな認識のような感じもします。

しかも欧米は日本と違って住宅に入るときには靴を脱がずに、ベッドの中にも土足で寝転んで平気と思える文化を持っています。

何をもって汚いというふうに感じるかについては、昔ながらの風習が大きく関係しているのかもしれません。

だけど朝食をベッドの中でのんびりと食べることができるのは少しうらやましく感じますね。