海外での同居状況について

日本では伝統的に結婚をすると女性側が男性の両親と暮らす家に入り、そこで同居生活をするということが一昔前まで一般的でした。

今ではだいぶその意識も変わって、結婚と同時に親と同居をしていた家を出て新たに住居を構えるという人も多くなってきました。それでも田舎の方などでは夫婦で家を出るなどというと、「親を見捨てる」「きっと仲が悪いのだ」というような変な勘ぐりを近所から受けてしまうこともあります。

その道義的な良し悪しはともかくとして、日本や他のアジア諸国の儒教を文化的背景に持つ国の多くでは、両親や兄弟など地の繋がった人同士の同居はむしろ自然なこととされています。
大学を出て給与面でも自立できるようになった若者がずっと親と生計をともにしていたとしても、それをおかしいと思うような人は日本ではあまりいないでしょう。

ですが、アメリカや個人主義の強いフランスなどでは、そのように長く親と同居を続けることをむしろ「おかしい」と感じる文化があるようです。
同居するのはせいぜいハイスクールを出るまでのことで、それから先の大学進学以降になると、自然に独立して生活をする人の方が多くなります。
学費や家賃も自分でアルバイトをして支払うことが一般的です。
親としてもいつまでも同居をされることを喜ばないような風潮もあります。配偶者に先立たれて一人になっても、そのまま自分の生活を続け、いよいよ体がきかなくなったら老人ホームなど施設に自分から入るということが選ばれます。

国によっては、両親との同居を長く続けることを選ぶ人が多くいるのも事実です。
親とずっといっしょに暮らして面倒を見続けるというスタイルももちろんあります。

成人したら結婚するまでずっと一人暮らしなのかというとそうではありません。

アメリカや欧米諸国には昔から「シェアハウス」という他人と一緒に生活をするという文化があります。
シェアハウスは学校の友達のような知り合いだけでなく、雑誌などで募集した見ず知らずの人とも行うことがある、独自の同居様式です。
日本においてもアメリカなどの生活様式の影響から最近少しずつ人気が高まってきており、現在都内を中心として高い家賃の広い家をシェアして安く利便性の高い住宅に住みたいという若者が多く集まるようになっています。

シェアハウスは、特に首都圏などに多く見られます。
若者の人口が多いことや、上京して一人暮らしの部屋を借りるよりも金額が安く、誰かが一緒に暮らしているという安心感などが理由のようです。