欧米と日本の住宅での間取りの違い

アメリカの戸建て住宅というと、なんとなく面積を贅沢に使った敷地内に、大きな部屋がいくつもあっておまけに庭にはプールまで、なんていうものを思い浮かぶ人もいるのではないでしょうか。

考えてみれば、日本においてもアメリカ人の上流階級に匹敵するほど高い年収を稼いでいる人もたくさんいるだろうに、プール付きの庭をもった住宅に住んでいる人はほとんど見かけません。
それに対して全ての人とは言いませんが、比較的アメリカの上流階級と呼ばれる人たちは、気軽にプールを庭につけているようなイメージがあります。
実際、隣家との共用というケースを含めアメリカでは年収が高い人が住宅を建築・購入するときにプール付きの家を選ぶケースはかなり多いようです。
最近では世界的な不景気の影響もあり、非常にメンテナンス料金の高く付くプール付きの家はピーク時に比べてかなり人気はなくなってきているようではあります。

庭の違いもそうですが、日本とアメリカ、さらに他の欧米諸国とでは住宅を立てる敷地の使い方や家全体の間取り方法もかなり異なっているようです。
アメリカにおける平均的な住宅を見てみると、そのほとんどが玄関をあけてそこがすぐリビングのようなつくりをしています。
私達日本人の感覚でいくと、玄関を開けて最初に見えるのは通路であって、来客する人を招き入れるときにはできるだけプライベートな空間は見せないように扉を閉じておくようにするのが一般的です。
ですので、日本からアメリカに移り住んだ人が最初に驚くのは、玄関を開くとすぐプラーベート空間に面するというこの住宅の間取りということもよくあるようです。

日本でも現在のような書院造り形式の住宅になる以前は、玄関から土間を経てすぐ住宅空間になるような民家がよく使用されていましたが、最近では完全にその風習はなくなっています。

また、日本においてはほぼ100%と言える確率で建築されている2階建ての住宅も、アメリカではあまり一般的ではありません。

階段のない平屋建ての住宅の方が一般には多くなっており、その分敷地面積は日本の比較にならないほどの広さとなっています。

敷地面積に対して部屋数が少なめというのも大きな特徴で、最も狭い部屋である寝室でも10畳の広さがあり、リビングなどでは40畳(!)を超える広さをしていることもよくあります。
部屋と部屋とを隔てる壁を、極力作らないようにしているというのがアメリカ風の住宅スタイルと言えるのかもしれません。