子供部屋についての概念の違い

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日本の子供部屋

日本と欧米諸国の文化の違いを語るときによく言われるのが、子供部屋についての考え方です。

日本においては子供が就学時になってもまだ両親と一緒に寝ているということもよくあり、
夫婦の寝室に一緒に子供が眠るということが当然のことのようにされています。

実際ここ6年の間に新築もしくは中古の住宅を購入した夫婦に意識の調査を行った
アンケートによると、全世帯のうちの8割程度が夫婦の寝室は同じとしており、
そのなかのさらに9割以上が子供と一緒に就寝していると回答されています。

子供が生まれたばかりの頃には夜泣きが頻繁に起きたり、
夜の授乳をしなくてはならなかったりするので、一緒の部屋で眠るということが
便利であるという面はあります。実際夫婦二組の布団のうち、子供は母親の方と
一緒に寝ているというふうにも多くの人が回答しています。

欧米の子供部屋

一方欧米における子供の寝室ですが、夜泣きや授乳が必要な幼い時期から既に
専用の寝室を用意してそちらに寝かしているということが多くなっています。

夜泣きがあったときには夫婦のいずれかが起きて子供部屋にいくようにしているということで、
あくまでも生まれたときから子供の「個」を育てる教育をしていると言えます。

まして子供が自分で歩いたり話したりすることができるようになる3歳程度になると
完全に一人で眠るようにするというのが習慣となっており、5~6歳になってもまだ親と
同じ部屋で眠るという日本の文化は理解が難しいというようにも言われることがあります。

このように書くと、欧米では子供に冷たいのではないかというように思われそうですが、
あくまでも子供のための部屋は寝室として独立をしているにすぎず、子供が自室にこもって
何かを一人でするというための部屋ではないという概念があります。

そのため自宅で時間を過ごすときにはリビングやキッチンなどで家族と一緒の時間を
持つようにしており、家族と自分の2つの空間を持つということで人格形成をするという
考えが持たれています。

日本においても欧米的な習慣が入ってきたことで、子供が幼いうちから
自室を与えることを選ぶ家庭もあるようですが、これが日本的な文化風習の中でも
むしろ悪影響を及ぼしているのではないかという指摘がされています。

どちらの方法が必ず正しいということではなく、その土地や文化、
歴史にあった方法での子育てをしていくことが大切だと言えます。