欧米と日本の入浴習慣の違い

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日本と外国のお風呂

留学や出張などで海外に行った日本人にとって大きな戸惑いとなるのが入浴習慣です。
日本の一般家屋においては、バスルームには必ず浴槽があり基本的に
そこにお湯を張ってしっかり体を浸からせることがあたりまえとなっています。

温泉施設など公衆浴場が人気のレジャースポットとなっていることに
示されているように、日本人にとっては入浴という行為は体を洗うということ以上に、
体の疲れをとりリラックスをするための大切な生活習慣なのです。

ところが欧米においては入浴するという行為に「体を洗う」ということ以上のこと
はあまり求められていません。

欧米のお風呂事情

かつて古代ローマ時代の頃には今の日本のようにみんなで湯船に体を浸からせるタイプの
入浴習慣があった頃もありましたが、キリスト教が普及したことにより人前で肌をさらすことを
よくないものとして考えられるようになって入浴習慣は大きく変化してしまいました。

欧米の一般住宅にはバスタブこそ備わっているものの、
そこにたっぷりとお湯をはって体を沈めるということはほとんど行われません。
そもそも欧米スタイルのバスルームでは同じ室内に洗面所とトイレが配置されている
ユニットバスのスタイルとなっており、お湯を張って入ると湿気が部屋中に満ちてしまいます。

同居家人がいる場合などには長々と入浴をしている人がいると、トイレが使えなくなって
しまいますから、そもそも入浴に時間をかけるという習慣がないといえます。

少し高級な欧米住宅地になると、トイレや洗面所とは違ったスペースとして
シャワー室がついていることもあります。シャワー室は湿気を外部に出さないために
ガラスなどで周囲を囲んでいますが、そこでも大きなお湯をはるためのバスタブが
あるわけではありません。

お風呂の注意点

気をつけたいのが、海外から日本の一般住宅にお客様を招待するときのマナーです。
そのように入浴に関する習慣が違うこともあるため、お風呂に入ることを勧めるという
日本人同士では気遣いとなる行動も、欧米の人にとっては「体が臭いと暗に言っている」と
とらえられることもあります。

日本人ではお風呂に入ることを趣味として喜ぶ人は多いですが、欧米においてはむしろ
お風呂嫌いな大人がたくさんいます。気候や文化的な背景が違うこともあり、
毎日お風呂に入ることにそれほど重要性を感じていないようです。海外に長期滞在する人などは、
あらかじめお風呂は我慢するものというふうに思っていた方がよいかもしれませんね。